美容室の集客は、予約サイトやSNSだけでも回ることが多いです。だから「いらない」と感じるのは自然なこと。ただ、予約サイトやSNSは手数料・規約・掲載順に左右される「借りた場所」。ホームページは自分のドメイン(住所)で持つ「自分の資産」です。集客を全部HPに置き換えるのではなく、予約サイト・SNSの入口に「自分の受け皿」を足す——そう考えると、必要かどうかの答えが見えてきます。
まず正直に。「いらない」と言われる理由
「美容室にHPはいらない」という声には、もっともな理由があります。否定から入らず、まずそこを認めるところから始めます。
- 集客は予約サイト・SNSで足りている。ホットペッパーやInstagramで新規もリピートも回っているなら、わざわざHPを増やす必要を感じにくい。
- 作っても更新できない。メニューや料金が変わるたびに直すのは負担。「結局、放置してしまう」という不安は現実的です。
- 費用が不安。制作費や毎月の維持費がいくらかかるか分からないと、踏み出しにくいのは当然です。
これらは、どれも本当の悩みです。「HPは持つべき」と頭ごなしに言われても、現場の感覚とずれていれば響きません。だからこそ、無理に勧めるのではなく、持つと何が変わるのかを具体的に見たうえで、サロンごとに判断するのが正解だと考えています。
それでも持つと変わること
予約サイトやSNSと、ホームページ。同じ「ネット上の場所」でも、立っている地面がちがいます。ここが分かると、必要性の話がすっきりします。
予約サイトやSNSは、手数料・規約・掲載順といった運営側のルールに左右される「借りた場所」。ホームページは自分のドメイン(住所)で持つので、ルール変更に振り回されにくく、サロンの財産として残せます。
予約サイトは、写真も項目も決められた枠の中。ホームページなら、サロンの雰囲気・こだわり・スタッフの人柄を自分の言葉とデザインで伝えられます。「この人に切ってほしい」という指名のきっかけを、自由に作れます。
「中野 美容室」のように、お客様は地域名で探します。自分のホームページがあると、検索やGoogleマップからの入口を一つ増やせます。予約サイトの中だけでなく、外からも見つけてもらえる窓口になります。
そしてもう一つ、見落とされがちな点があります。予約サイトの掲載をやめたり、SNSの調子が変わったりしても、ホームページならお客様との接点が手元に残ります。「借りた場所」の契約が終わっても、自分の土地はそのまま。これが「資産として持つ」ということです。
図で見る:借りた場所と、自分の資産
同じ「ネット上の場所」でも、地面のちがいを一枚にすると、こうなります。
うちのサロンは、どっち?チェックリスト
必要かどうかは、サロンの状況で変わります。次のどれかに当てはまるなら、ホームページを持つ価値が出てきます。
- 予約サイトの手数料や掲載順が、最近気になり始めている。
- 予約サイトの枠では伝えきれないこだわりや世界観がある。
- 「地域名+美容室」で検索したとき、自分のサロンの情報が外から見つかりにくい。
- 常連さんやリピーターに、予約サイトを通さず直接来てほしい場面がある。
- 将来、集客の依存先を一つに絞りたくないと感じている。
ホームページは「作って終わり」では力を発揮しにくいものです。情報が古いまま放置されると、かえって印象を下げてしまうことも。持つなら、更新まで続けられる形で持つのが大事です。逆に言えば、更新の心配さえ解消できれば、「作っても放置」という一番の不安は消えます。費用と更新のしくみが見えていれば、判断はぐっとしやすくなります。
結論:対立させず、役割を分ける
「集客を全部ホームページで」と考えると、無理が出ます。予約サイトやSNSは、お客様が集まる便利な入口。その良さは活かしたまま、自分の受け皿・資産としてホームページを足す。これが、多くのサロンにとって現実的な答えです。
予約サイト・SNSとホームページは、競い合うものではなく、役割の違う仲間です。それぞれの得意を組み合わせる考え方は、別の記事でもう少し深掘りしています。
「作っても放置」になりにくい形で。
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